chromedium note

別居婚からの妊娠、出産、子育てのあれこれ。

息子が生まれた日。

一年前の今日、息子が生まれた。

 

この世に飛び出してすぐ、胎児から新生児に切り替わった直後の息子の写真を、今日初めて見た。
なんと撮影した夫が、いままでデータをシェアしてくれていなかったのだ。
私が持っている息子写真は産後2時間たってからのものが最古だというのに、うっかりにもほどがある。

満身創痍の出産を終えた私は、産後の処置を受けている間も命の危機を感じていて、じっくり赤ちゃんを見ている場合じゃなかった。

赤ちゃんがきれいに拭われて、体重を測って、服を着せてもらってるあいだ、夫が興奮しながら赤ちゃんを間近で眺めていたのはよく覚えている。

そのときに夫が撮っていた写真をようやく見られた。

生まれた直後の息子は、すっぱだかで、目をぎゅっとつむって、両手両足をひきつらせながら全力で泣いていた。
なんて力強いんだろう。

かわいい、というのとも違う。
いとしい、にもまだ早い。

尊い、という表現が一番近い気がする。

こんなちいさくてすごいものを、自分が産んだんだなあ。

一年たって、3300gで生まれた息子は、もう9kgを超えた。
もう立つし、ちょっと歩く。

スプーンやフォークを自分でつかんで、口元に持っていく。
二足歩行で道具をつかえるなんて、もうすっかりヒトじゃないか、と感動する。
言葉らしき単語も、うっすらでてきた。

もう赤ちゃんじゃなくなっちゃうな、と寂しい気持ちすらする。

ふいに、寝ていた息子が泣いて起きてきた。

ずいぶん大きくなったと思ったけど、まだこの世に出てきてほんの一年なんだなあ。
ほんの一年前には、まだお腹の中にいたんだね。
まだまだ理由なく泣いていいし、いっぱい抱っこされたいよね。

これから続く長い人生の、ほんの最初の一瞬にいる息子。
願わくば、かなしい事故や事件にまきこまれることなく、元気にすくすく育っていってほしい。

つらいことのない人生なんてないと知っているけど。
せめて願うことしかできないけれど。

君の人生に幸あれ。