自動で揺れるベビーベッド、「揺動ベッドsuima」を使ってみた(4ヶ月目)
自動で揺れるベビーベッド、「揺動ベッドsuima」をご存知でしょうか?
なんとベビーベッドが自分で揺れて、赤ちゃんを泣き止ませてくれるんです。
あのね、これね、すごくいい。
決して安くはないんだけど、我が家では値段以上の価値を十二分に発揮しています。
赤ちゃんの夜泣きや寝ぐずりで疲れ果てている全お母さんとお父さんにおすすめしたい。
赤ちゃんの夜泣き、寝ぐずりに 揺動型ベビーベッド suima(スイマ)
現在4ヶ月ほど使っているんですが、ネット上にまったくといっていいほど使用レビューがなかったので、使命感に駆られてレビュー記事をアップします。
(念のために断っておくと、この記事は純粋なイチユーザーのレビューで、販売元や開発元とはなんの利害関係もありません)
- 1.揺動ベッドsuimaとは
- 2.さっそく借りてみた。
- 3.実際に使ってみた。
- 4.suimaが効くとき
- 5.suimaが効かないとき
- 6.我が家での使い方
- 7.suimaが本領発揮する時期
- 8.suimaは我が家の専属シッターさん
- おまけ:ジーナ式、ねんトレとの両立について
1.揺動ベッドsuimaとは
ひとことで言うと、ベビーベッドが揺れます。
赤ちゃんの泣き声をセンサーで感知して、ベビーベッドが前後にスライドして揺らしてくれるのです。
わが子のベビー用品を揃えていてこれを最初に知ったとき、「その発想はなかった…」と思いました。
実はこれ、九州大学の先生がご自分の育児実体験から開発されたものなんだそうです。
どうりで商売気がないというか…なんというか素朴な作り。
開発エピソードの動画があるのでまずはこちらをどうぞ。
(出だしは地味です。耐えられない方は1:00くらいまで飛ばしましょう)
【赤ちゃんの寝かしつけをお手伝い。】揺動型ベビーベッドsuima(スイマ)【ねぐずり赤ちゃん80%に効果あり!】
開発者は九州大学の芸術工学部で機械工学を研究されている藤 智亮先生。
娘さんの夜泣きがひどくて何時間も抱っこすることが続き、心身ともに疲れたことでこの揺れるベッドを思いついたとのこと。
「僕は機械の専門でものをつくることができるので、機械で体力的なところだけでも代わって子供を揺すってくれるものがあればいいなと思った」という言葉がいいですね。
エンジニア〜!!って感じ。
世のエンジニアパパが育児にかかわることで、こういうブレイクスルー的解決策がどんどん増えてくるといいなと思います。
2.さっそく借りてみた。
エンジニアや研究者がだいすきな私、「この開発意図には報いねばならぬ!」とよくわからない勢いでsuima導入を決意しました。
販売・レンタルはアイクォークという会社が担っています。
介護用ベッドなんかも取り扱っているメーカーさんのようです。
ネットから注文できます。
買うと高いので、個人としての選択肢ならレンタル一択です。
私は一応店舗に実物を見に行きましたが、2018年の現時点でレンタルされているのはSM301Aというモデルのみだったので特に悩む余地はありませんでした。
マットサイズは900x600mm。マットレスやお布団は別途購入する必要があります。
気になる本体のお値段は6ヶ月で51,000円。(他にもプランはあります)
月あたりだと8,500円ですね。
正直安くはない…けど、子供を抱っこで寝かしつけてくれるシッターさんを毎日雇うと思えば安いか…?と思い、とりあえずレンタルしてみることにしました。
SM301Aが使える期間は「生後2週間〜つかまり立ちをするまで」。
個人差はあるでしょうが、生後8ヶ月〜1歳前くらいまででしょうか。
立つようになると揺れているベッドから柵を乗り越えて落ちてしまう可能性があるので、つかまり立ちをしはじめたら揺らす機能は使えないことになります。
とはいえ、いつ頃立つかなんて生まれた時点ではわかりません。
あとで期間延長はできるということだったので、とりあえず6ヶ月プランにしました。
出産後の退院のタイミングで届くように手配し、マットレスを購入して終わりです。
3.実際に使ってみた。
揺れる機能を使えるのは生後2週間からなのですが、実のところ最初のうちは全然揺らしてませんでした。
赤ちゃんが小さすぎて、揺らすのが怖い…。
あと、生まれたては体重も3kg前後と軽いので、抱っこがあまり苦にならなかったのもあります。
というわけで、最初の1ヶ月は完全に普通のベビーベッドとして使用していました。
ここはちょっとレンタル料もったいなかったかも。
ちょうど生後1ヶ月になると、体重も4kgを超えて新生児の触れれば壊れそうな脆い雰囲気もだいぶなくなってきたので、満を持してsuimaの泣き声センサーをONにしてみました。
赤ちゃんをベッドに寝かせ、センサーが泣き声を感知するのを待つ…。
誤作動を防止するため、けっこう大きめの声で泣かないとセンサーは働きません。
「ほにゃーい、ほにゃーい!!」と泣くこと数秒…
ベッドが揺れだしました!
揺れだして数秒。赤ちゃんが…泣き止んだ…!!
そして、そのまま、寝たーーーーーー!!!!
思わず「おおーー!」と拍手してしまいました。
泣き止みます。マジで。すごい!!
(動画があるので貼りたかったけど、我が子がおむつ丸出しなので自粛)
4.suimaが効くとき
suimaの効果に感動した我が家ですが、やっぱり効くときと効かないときがあります。
suimaが一番効果を発揮するのは、赤ちゃんが寝たいけど眠れない、いわゆる「寝ぐずり」のときです。
眠たいけど自力で眠れずに抱っこ抱っこになってるときや、眠いのに興奮してしまっているとき、ベッドに寝かせて揺らしてあげるとけっこうな確率で眠りに落ちます。
興奮して目がギンギンだったのに、揺らしはじめると急にまぶたがスーッとくっついていく様子は感動的です。
5.suimaが効かないとき
・お腹が空いているとき
・おむつが濡れているとき
・ゲップがでなくて苦しいとき
など、不快があるときは、揺らしてもぜんっぜん泣きやみません。
これはまあ、当たり前ですね。不快を取りのぞいてあげないと泣きやみません。
逆に言うと、少し揺らしてみて泣き止まないときはケアすべき不快があるということです。
泣いている理由の切り分けになるので、ある意味便利でした。
あと例外として
・完全に目が覚めていてまだまだ遊びたいとき
もsuimaは効きません。
むしろ「寝かしつけるな!もっと遊べ〜!」と抗議の声をあげてくるので、これもsuimaを止めてお相手するしかありません(笑)
6.我が家での使い方
さて、散々褒めておいてなんですが、現在、我が家では泣き声センサーは使っていません。
なぜなら、センサーが拾うほどのギャン泣きになる前にsuimaを揺らしたほうが効果的に赤ちゃんを落ち着かせられるからです。
(あと、泣いてるのにセンサーが声を拾うのを待ってる時間がもったいない)
手動で揺らすボタンがあるので、ちょっとぐずりそうだな〜というときにはボタンを押して揺らしています。
我が家でsuimaを揺らす代表的な場面は
・寝る時間になったけどベッドに置いても寝付けそうにないとき
・眠すぎて逆に寝付けなくなり、ぐずぐず抱っこやおっぱいをほしがるとき
・寝ている最中に物音などで目が覚めてしまったとき
・背中スイッチのキャンセル
などです。
ベッドに置いたときに背中スイッチが発動しそうになったら、即座にガーゼケットをかけてsuimaを揺らすと、けっこうな確率でキャンセルできます。
7.suimaが本領発揮する時期
うちの子は現在4ヶ月。体重は7kgを超えました。
我が家では赤ちゃんが5kgを超えてきたあたりから、suimaのありがたさをひしひしと感じるようになりました。
寝かしつけでずーっと抱っこしていると、肩や腰、腕や手首にかなりの負担がきます。
育児で腱鞘炎になるとは聞いていたけど、これはなるなと実感してきたところです。
きっとこれからもますます活躍してくれることでしょう。
8.suimaは我が家の専属シッターさん
suimaのいいところは、「ベッドが子守を手伝ってくれる」というところです。
もし抱っこで寝かしつけた場合は、そこから更にベッドにおろすための背中スイッチとの戦いが始まるわけですが、suimaの場合は最初からベッドの上で寝てくれるので、そのまま寝かしておけます。
寝ぐずりで長期戦になりそうなときも、しばらく抱っこで落ち着かせたら、あとはsuimaが寝かしつけを引き受けてくれる…と思うとがんばれるんです。
頼めばいつでも寝かしつけを手伝ってくれるシッターさんが家に一人いるようなものです。
もちろんどうしても寝てくれない日もありますが、それでもやっぱり心強さが違います。
月々8,500円。一日あたり280円ちょっと。
いつでもお願いできるシッターさんを確保する料金としては安すぎるくらいです。
だって毎日スタンバイしていて、必要があればお昼寝も寝かしつけも夜勤も手伝ってくれるんです。すごい。
決して安くはないけど、私にとってはとてもいい買い物でした。
もちろん、赤ちゃんも個性がさまざまなので、場合によっては効かないこともあると思います。
それでも、いま寝かしつけで身体を傷めそうな方、自分の寝る時間が取れなくて心が疲れてしまっている方がいらっしゃったら、一度試してみる価値があると私は思います。
気になる方はこちらから公式サイトへどうぞ。
赤ちゃんの夜泣き、寝ぐずりに 揺動型ベビーベッド suima(スイマ)
suimaがどうしてもゴツすぎる、というご家庭には電動バウンサーなんてのもいいかもしれません。
ただ、こちらはベッドではないので赤ちゃんを長時間寝かせるのには不向きなようです。
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おまけ:ジーナ式、ねんトレとの両立について
余談ですが、我が家はジーナ式のスケジュールで寝かしつけをしています。
赤ちゃんが自分だけで寝付けるようにトレーニングするジーナ式やねんトレに挑戦する場合、「揺れるベッドでの寝かしつけ」は反則技っぽい響きがしますよね(^_^;
我が家でも、基本的にはベビーベッドを揺らさずに寝かせて、どうしてもぐずるときや、寝ている最中に目覚めかけたときだけsuimaを揺らすようにしています。
普段はセルフねんねしてくれるので、今のところ「揺らさないと眠れない」ということはないようです。
ただ唯一心配なのは、このベッドが「つかまり立ちするまで」しか使えないということです。
揺らす機能が使えなくなったらsuimaは返却し、他のベッドに変えることになると思います。
せっかく習慣づけた「ベッドに横になったら自分で眠りにつく」というクセが、ベッドが変わることでリセットされてしまうかもしれず、そのことだけがちょっぴり心配です。
でもまだ先の話なので、そのへんはまたいずれ実体験を経てレビューしたいと思います。
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