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別居婚からの妊娠、出産、子育てのあれこれ。

別居婚のメリット・デメリット(2年めの感想)

入籍と同時に遠距離・別居婚に突入してはや2年が経とうとしています。
最初は「どうなるんだろう…」と手探りで始まった別居婚でしたが、結論として我々夫婦にはなかなか合っていたので、ここまでに感じたことなどを記録しておこうと思います。

別居婚を選んだ理由

もともと遠距離でおつきあいを始めたので、結婚を考えたときにお互いの居住地や仕事、ライフスタイルをどうするかというのは大きな問題でした。
普通ならどちらかが仕事を辞めて引っ越す、という選択になるところなのでしょうが、私たちの場合は当時二人とも仕事でそれなりに思い入れのあるプロジェクトに関わっていて最短1〜2年は仕事を抜けられない、抜けたくないという状況でした。
でもお互いに相手の仕事をリスペクトしていたし、かといってプロジェクトが終わるまで先延ばしにするのもな…ということで、「とりあえず別居のまま入籍してみるか!」となったのが別居婚スタートのきっかけです。
先は見えないながらも、どちらかの仕事が一段落するか、子どもができるなどの契機があれば同居に向けて動こうと考えていました。

 

別居婚のメリット


結婚生活のスタートが楽

多くの方は結婚する際に新居の検討、引っ越し、同居生活スタートというイベントが同時進行で発生すると思います。

私たちの場合、それぞれの一人暮らしを維持しながら入籍の手続きをするだけだったので、まず結婚準備がとてつもなく楽!!!!!でした。
ただ入籍するだけでも婚姻届の提出、職場への届け出、改姓に伴う諸手続きなど面倒な手続きがちょこちょこあるので、そこだけに集中できるのはとても楽です。

同居のための新しい家具を購入したりする必要もないので、とりあえず大きな出費もほとんどありません。

私たちの場合は入籍の前に両家で結納をしたり、入籍してから結婚式・披露宴をしたりと結婚イベントもそれなりにやりましたが、これも新居準備と同時進行しなくていいのでかなり気が楽でした。

 

ライフスタイルのすり合わせがゆっくりできる。

別居スタート時は、仕事が休みのときにお互いの家を行ったり来たりしていました。
当初の頻度は月1回ずつ、お互いが相手の家に週末行くという感じです。

相手の家に行くときは相手の暮らし方や生活ルールを優先する感じになるので、お互いの生活の癖やこだわりを少しずつ知ることができ、一緒に過ごす上で譲れない点/妥協できる点を探っていくいい期間になりました。

これって交際期間中でもできることでもあるんですけど、つきあってるときって相手のために頑張って片付けたり、料理したり、ちょっといい格好しているところってあるじゃないですか。どちらかが無理して相手にあわせちゃったりとか。
結婚してもしばらくはそういうところがあったんですけど、別居婚半年ぐらいでお互いの暮らしのこだわりや得意・不得意がつかめてきて、同居するなら収納はこんな感じ、家事分担はこんな感じ…というイメージができるようになりました。
このへんの癖が見えないままいきなり同居してしまっていたら、お互いのこだわりのぶつけあいで喧嘩しちゃっただろうな…と思います。

 

自由な時間が多い。

一緒に暮らしていないので、会っていないときの時間の使い方は独身時代とほぼ変わりません。バリバリ仕事して、自分の好きなように食事して、友達と会って、夜におでかけして……思いっきり自由です。

お互いが行き来する週末はパートナーを最優先にしますが、会っていないときは自由。「結婚してから◯◯ができなくなった…」ということはほとんどありません。

これは、既婚女史の先輩方に「いいわねえ〜!!」めちゃめちゃ羨ましがられました。

 

たまにしか合わないので新婚気分が長続きする。

これはよく言われることですね。

私たちの場合、実際に会えるのは月に2回、日数を合計してもせいぜい月に一週間くらいしか会っていなかったので、結婚して半年たっても1年たっても新婚ほやほやな気分でした。もうすぐ2年が経とうとする今でも、いまだに新婚さんな感じです。

 

別居婚のデメリット

たまにしか会えない。

あたりまえですが、別居婚で居住地が遠いとなかなか会えません。ので、極度のさみしがりやさんにはオススメできません。

ただ、一人の時間を楽しめるタイプの人ならあまり問題にはならないんじゃないかな…と思います。

 

浮気が心配。

これは、お相手の性格にもよると思いますが…。まあ心配にはなりますね。

とりあえず最初の時点で「浮気をしたら別れる」という前提だけは伝えました。

「どこからが浮気か」みたいな定義のすり合わせも試みましたが、「相手に正直に言えない関係は浮気かな…」みたいなぼんやりした着地点にしかたどり着きませんでした。

基本的には相手を信用して婚姻関係を結んだので、それを裏切られたら自分の見込み違いだったんだろうな…と考えています。

ちなみに浮気に関しては、会合なんかで年輩の男性陣と飲んだときに「旦那さん放っといたら絶対浮気するよ〜!男は絶対する!!」みたいに言われるのが一番応えました。

人間不信になるのでやめていただきたい。

 

生活費と交通費がかかる。

これはまあ…かかりますね。

別々に暮らしているので住居費・光熱費・食費がそれぞれかかる。プラス会いにいくための交通費がかかる。

生活費は独身時代のままなのでまあいいですが、交通費は確実にかさみます。距離が遠いほどお金がかかる。同居であれば出さなくていいお金がたくさん出ていきます。

ただ、たとえば私が仕事を辞めてパートナーの居住地で求職するとなると、いまほどしっかりした仕事につけるかはわかりません。そう考えると、お互いしっかり稼げている間はまあいいかな…と割り切りました。

 

子どもを持つにあたってのタイミングが難しい。

これは、子どもがほしい夫婦にとっては別居婚の一番難しいところかと。
私たちのように月1〜2回しか会えない、しかも会う日は仕事のスケジュール次第という生活をしていると、排卵日とかなんとか言ってる場合ではない。
お互いにそれなりの年齢なので不妊治療とかも考えたほうがいいと思ってはいても、病院に行ったり、タイミングをあわせたりというのが非常に難しい。

正直、運を天に任せる以外の選択肢がありません。

子どもはいなくてもいいと割り切るか、子どもがほしいなら会うタイミングを調整するか…しかないと思います。

また、いざ子どもを授かったときに、別居のまま子育てをするのか、同居に向けて動くのかもある程度考えておいたほうがいいでしょう。

 

まとめ

個人的な意見としては、別居婚からの結婚生活スタートはとってもオススメです。

実際にやってみて思ったのは、「この人と一緒に生きていこう」という決意と、実際に同居をスタートさせる時期にタイムラグがあってもあまり大きな問題はないな…ということです。むしろ少しずつ同居の準備を進められるので、とても楽です。

どちらかというと重要なのは「いつまで別居でやっていくか、どういう変化があったら同居に向けて動くのか」というコンセンサスをお互いに持つことかな。

私たちの場合は「いま関わっているプロジェクトが一段落して仕事を引き継げるようになったら」もしくは「子どもが生まれたら」を一つの区切りとしています。

変化のタイミングでまた色々な問題が出てくるかもしれませんが、少なくとも結婚生活のスタートとしての別居婚は、我々にとってはなかなかいいものでした。

もし2年前に戻ったとしても、同じ選択をすると思います。
以上、個人的な感想ですが、別居婚を考えている人の参考になれば幸いです。